Flashの提供終了日が近づく(Flashの問題点と代替技術canvasのとっつきにくさ)

Flash技術者としては悲しい話ではあるが、Flashの提供終了日は確実に近づいている。
9割はApple社のせいである。責任を取って欲しい。(おい)
Facebookの新セキュリティ責任者がアドビ「Flash」の提供終了を促すツイート(http://japan.cnet.com/news/service/35067323/)をしたり、Google Chromeが重要でないFlashコンテンツをデフォルトで停止することを発表するなど、Flashを排除する動きが加速している。


iPhoneでの不採用事件からだいぶたつが、結局iPhoneで採用されることもなく、canvasも浸透せず、しょぼいJSアニメが代替技術となってしまった。
そもそもなぜApple社がFlashを採用しなかったのか。


1.とにかく重い、サイト負荷が高すぎてスマートフォンだと電池が持たない
これはApple社の言い分が正しいとおもう。Flashは作るのがとにかく簡単すぎて、広まりすぎてしまった。どうでもいいバナー広告などにFlashが使われるようになり、サイト全体の表示速度がかなり低下してしまった。
Flash製作者の私ですら、広告のFlashにうんざりしたレベルだ。
Apple社だけでなく、多くの企業や個人がFlashを排除することに賛成したのもうなずける。


2.セキュリティホールが数多く空いており、リスクが高い。しかし修正パッチが遅い
AdobeFlashが買収されてから少しはましになるかなと思ったが、結局変わらなかった。
また、AdobeFlashに加えた新要素がそのままセキュリティホールになるなど、リスクが増え続けてしまった。


3.Appleの利益が減るから(canvasを流行らせたかった)
FlashAdobeが権利を持っているプラグインで、その利益はAdobeに入る。
もしこれをcanvasに置き換えられたら、という発想があったのではないだろうか。
真相は不明であるが。


他にも理由はあるだろうが、Apple社は頑なにFlashを受け入れなかった。
Adobeはモバイル用Flashなどを製作してApple社に導入をおねがいしたり、AndroidFlashを乗せるなど対応した。
結果は、Apple社が完全勝利。Flashを使用したサイトはどんどんと減り続けている。
しかし、Apple社が普及させたかったcanvasも結局普及せず、JSアニメという技術に逆戻りしてしまった。


Apple社はcanvasを広める動きを殆どしなかったのでこうなることは予測できた。
私はFlash側の人間だが、別に動的できれいで楽しいインターフェイスを実現できるならcanvasでもよかった。
しかしcanvasFlashとだいぶ違い、移行できない技術者が多かったため技術者が減り、製作会社が企業にcanvasを提案することなどできなくなり…
Flashcanvasの移行を妨げたものはいろいろあるとおもう。


1.Flashに比べて難しすぎる
canvasには当時、Flashのような作成ツールがなかったので、今まで視覚的に作成できたものがすべてコード記述になってしまった。
勉強しろよ、といっても、マウスで絵を描くのとコードで絵を描くのとではレベルが違いすぎる。
またタイムライン、フレームという概念がcanvasにはなかったため、Flashしか使えない技術者には移行はつらかっただろう。
今はcanvasにもFlashのように視覚的に作れる作成ツールがある。それはAdobe Flash Pro CCの書き出し機能である!いいぞAdobeよくやった。精度はもってないから知らないけど。


2.上記の理由で時間がかかりすぎる
Flashでは5分でできることがcanvasとJSでは30分かかる。
Flashでは5時間でできることがcanvasとJSでは2日かかる。
時間がかかるということは金がかかるということだ。


3.そもそもcanvasFlashのようにいっぱい動かすと重い
本末転倒である。


まあ理由はどうにせよ、近い将来Flashは一般のサイトでは見なくなるだろう。
Javaアプレットのような末路をたどるのではないだろうか…悲しい。
JSアニメがFlashのような動きをできるようになるのは一体いつになるのやら。HTML7か8か?
それまではしょぼいJSアニメで我慢するしかないですね…これがウェブ標準だもの…


と、思ったことをそのままがりがり書いてしまったので読みにくいですね。すみませんでした。